2006年04月17日

幼い頃に感動したこと

人間は7歳ぐらいまでの幼児期に基本的な人格が形成される、という学者がおります。
私はその7歳まで、神奈川県の相模原市に住んでおりました。
私の家は相模原の中でも郊外にありました。その頃は周りに林の多い地域で、夏にはよく同い年ぐらいの友達と、近くでカブトムシやザリガニを取って遊んでいました。
今ではすぐそばに横浜線の「古淵」という名前の駅ができ、その当時には無かった大型ショッピングセンターも進出しているそうで、その辺りの雰囲気はかなり様変わりしていると聞いております。

私の心の中に残っている最も古い記憶は、私が母の背中におんぶされて、その母が歌っている童謡「七つの子」を聞いている情景です。
何とも言えない安心感に包まれた、幸せな記憶です。
それは間違いなく3歳年下の妹が生まれる前の光景ですので、自分が2歳ぐらいの頃の記憶ではないかと思います。
親から聞いた話によると、その頃の私は、しょっちゅう家の中で一人で大きな声で童謡を歌っている子供だったといいます。
小学生時代から高校・大学時代と、ずっとコーラスをやっていた私の趣味はその頃から始まったのではないかと思われます。

次に鮮明に思い出すのは、私の妹が生まれたばかりの時の記憶です。
私は妹ができて大喜びをし、大はしゃぎで、父と母の手に交互に抱かれている妹に向かって「あかちゃん、あかちゃん」と呼び掛けています。
そしてその時、父と母は、一生懸命に妹の名前をどう付けるかを考えて議論していました。
妹の名前がついに決定した時の、父と母の様子もよく覚えています。

それから思い出すのは、クリスマスツリーの記憶です。
我が家に初めてやって来たクリスマスツリーは、高さが、わずか50センチぐらいの小さなものだったと思います。

私が一番好きだったのは、ツリーに巻き付ける点滅灯です。
点いたり消えたりを繰り返す赤色、青色、黄色のたくさんの小さなランプが、幼い私には、何かこの世の物ではない物のような、なんとも言えぬ美しいものに見えていたのです。
そして私は、クリスマスツリーに自分で飾り付けをすることが大好きでした。
いろいろな形をしたツリーのオモチャを触っていることがとても楽しくて、それらをどこにどのように飾り付けたらツリーが一番良く見えるかを、私は時間を忘れて夢中で考えていたのです。
それらひとつひとつを、頭の中で何かストーリーを創りながら飾っていた事を記憶しています。
クリスマスツリーを触りながら、私はおとぎ話の世界の中に浸っていたのです。空想が好きな子供でした。
大人になった今も、私は創造的な遊びや仕事が好きです。
その後私は、日本各地いろいろな所へ旅をし、美しい山や海を見てきましたが、しかし、これまでの生涯の記憶の中で、自分が最も美しいと思い、感動したものは、幼少期に見たクリスマスツリーだったように思います。

やはり、幼い頃の楽しかった記憶は、大人になってもずっと心の中に残っているものです。

まだ純粋な心を持つ幼い子供は、素直に喜怒哀楽を表現します。
大人がほとんど興味を持たないような事や、気に止めず見過ごしてしまうような事も、子供にとっては、そのひとつひとつが感動なのです。
人間がこの世に生まれてきた意味、目的を最も敏感に理解し、「今」という時を最も有意義に生きているのは、幼い子供たちなのではないかと思います。

私たち大人は、そういう自分の子供時代の楽しかった記憶、感動した記憶を、もう一度思い出す機会を持つことが必要なのではないでしょうか。
そうすれば、人間にとって本当は何が最も大切なのかがわかるかもしれません。
また、今抱えている問題や悩み事が、とても小さく感じられるようになるかもしれません。

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posted by Y.Takahiro at 19:44 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(1) | 『心(こころ)』の章
この記事へのコメント
はじめまして。
これからもよろしくお願いします。
Posted by アイリス at 2006年04月18日 14:39
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