2006年06月12日

エレベータ事故 第三の責任者

世界第2位のシェアをもつシンドラー社のエレベーター事故が社会問題となっています。
捜索の過程で、問題となったエレベータはブレーキ部分が故障していたということがわかってきました。

シンドラー社のWebサイトには以下のようなコメントが掲載されています。
――事故がありましたエレベータは、シンドラーエレベータ株式会社が1998年に設置を行い、2005年3月までは当社が保守を担当し、その後は2社が保守を行っております。
シンドラーエレベータ株式会社は日本エレベータ協会の一員であり、お客様のエレベーター設備においても同協会の基準に基づいて設計されております。エレベーターの設計は、最高水準の安全を確保するために定められております、国の規定や基準に基づき厳しい検査が行われます。――

この事件については、メーカーと管理会社とがお互いに責任のなすり合いをしているのが現在の状況です。
シンドラー社のエレベータについては、海外でも事故が多発しているという報道があります。
ただ、他のメーカーのエレベーターによる事故も少なくないとも報道されています。

本日のTV報道において、問題となったエレベータの管理会社の元社員による内部告発がスクープされておりました。
その管理会社の点検作業とは、ほとんどカラ点検で、問題箇所については、「事故があったときに責任問題になるから触れるな」と上司から命令されていたとのこと。
多くのエレベータ事故の責任が管理会社のほうにあると仮定すると、世界中でシンドラー社の事故だけが目立っているのは、単にシェアが高いからであるとも推測されます。

マスコミ報道で発表されている国内での同社エレベータのトラブル例は、福岡中央公共職業安定所、さいたま新都心合同庁舎、東京都営住宅・・・と、公共の施設がほとんどです。
このように公営住宅や公共施設がシンドラー社エレベータを導入している理由は、価格が安いため入札に強いことだそうです。
だとすると、そのエレベータの管理を受託している業者も、入札を経てかなり安い金額で業務を請け負っている可能性があります。

この報道番組の中では、エレベータの製造会社と管理会社との双方に問題があるのではないか、とコメントされていました。
しかし、一方では雇用保険事業や公共工事などにおいて多額のムダ金を使っていると批判されながら、一方ではこのような人命に関わるような業務発注の部分で出費を最小限に押さえ、ただ単に業務を安く請負う業者を選ぶだけの「官」のあり方にも問題があるのではないでしょうか。


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posted by Y.Takahiro at 19:07 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(3) | 『世界』の章
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